睡眠外来の看護師は、睡眠障害の原因を押さえておくと業務役立つかもしれません。睡眠障害とは、ベッドに入ってもなかなか入眠できなかったり、朝までの間に何度も目が覚めてしまったりする症状です。睡眠障害には、いろいろな原因が考えられます。例えば、精神的なストレスです。心配事や悩みを抱えているときに、眠れない経験をした看護師もいるかもしれませんね。睡眠障害に悩んでいる人も、こういった問題を抱えているケースが少なくありません。家族の死や引っ越しなどで環境が大きく変わったときは、精神的なストレスも増大します。
不安神経症やうつ病などのメンタルの病気も、睡眠障害を引き起こす原因の1つです。問診やカウンセリングをするときは、このような病気の兆候がないかどうかをチェックしておいたほうがよいかもしれません。睡眠障害は、身体的な病気や症状も原因になり得ます。アレルギー疾患による痒み、関節痛などの慢性的な痛みは、睡眠障害の原因になりやすいです。持病の薬を服用していたり、カフェインが含まれる飲み物を寝る前に飲んでいたりすることも、睡眠障害の一因です。カフェインが含まれる飲み物として代表的なコーヒーや緑茶、エナジードリンクなどは利尿作用が高く、夜中に尿意で目が覚める結果、熟睡の妨げとなっている場合があります。
このほか、概日リズム睡眠障害のように体内時計の乱れが原因になるケースもあります。昼夜逆転の生活をしている人や昼寝をする習慣がある人などは、体内時計の乱れが睡眠障害に関係しているかもしれません。